こんにちは。
タイガーで長期インターン生として働いている大貫(オオヌキ)です。
このインターン解体新書は、僕が他の長期インターン生にインタビューをして「タイガーのインターンってどんな経験ができるの?」という疑問に答えてもらおう!という記事です。
さて、第2回目となる今回は河地一樹(カワチイツキ)!4回生を休学してタイガーにやって来たイツキ。関西のノリが色濃いフレンドリーな性格、オフィス外での仕事も多かった彼にインターンについて語っていただきました!
『トビタテ留学JAPAN』を利用してインターンに参加したイツキ。厳しい選考を突破した彼のこれまでの学生生活は必ずしも充実していたわけではありませんでした。
大貫
まず、タイガーに来たいきさつは?
河地
始まりは大学のプログラムで行ったアメリカ留学やな。大学に入学してから「今のままで何が自分に残る?」って思ってて…なんもしてなかったから。(笑)
大貫
「なんもしてない」?(笑)
河地
マジでゲームとボウリングとサッカー、あとバイトしかしてなかった。(笑)だから自分でもこの先ヤバいんちゃうんかって思って。英語を漠然と勉強してみたいと思ってたから、フラっとアメリカに行った。暇さえあれば仕事後であろうとフットサルをするサッカー大好き人間。好きなサッカークラブはJリーグのガンバ大阪で倉田選手がお気に入り。
大貫
フットワーク軽いなあ。(笑)そこからトビタテ留学JAPAN利用してタイガーの長期インターンに来たと。
河地
留学から帰った後「もっと自分を高めたい!」と思って、好きな「サッカー」と「留学」でなんか出来ひんかなって考えてた。そこで友達からトビタテを勧められて、資料を読んでいたら偶然タイガーのOBインターンの記事を見つけてん。記事見つけて5秒くらいでインターンに申し込んでもうた。(笑)
オフィスワークの他には外での活動も多かったイツキ。その中でも特に「夢中になった」と語るユースチームに対する想いに迫りました。
大貫
じゃあ、タイガーのインターンではどんな仕事したの?
河地
SNS、エクセルとかパワポで資料作成、サッカークリニックの企画、試合前のスタジアムでの設営、ユースのコーチかな。
大貫
どの仕事が一番印象に残ってる?
河地
まあユースの仕事は夢中になったよね。元々やりたいと思ってたし。それまでユースチームが無かったから、インターンに来る前に上司の人に「ユースチームを作りたい」って言ってたんよ。そしたら、ユースが始動するってなったときにチームスタッフに指名された。今年の6月に新しく指導したユースチーム「Angkor Tiger Kiridongrek FC U-18」。2019シーズン終了後には1人がプロ昇格を果たしており、今後の活躍が期待されます。
―サッカーの可能性っていうのは人を成長させるところにもある。
大貫
来る前から伝えてた…ということは元から育成とかに興味があったんだ?
河地
前からカンボジアの村に行ってサッカーを教えている人の活動とか聞いて、何となくそういう人たちに憧れててんな。けど実際にサッカークリニックとかやってみると分かるけど、もし「プロになりたい!」っ思っても村では本当にチャンスが無いのよ。でも絶対才能あるヤツっているやん。だからスクールとかユースチームがあるクラブっていいなって。
大貫
ユースチームはプロへのチャンスに繋がるよね。
河地
それと、サッカーの可能性っていうのは人を成長させるところにもある。もしプロになれへんくてもサッカーを通して得たマインドとか努力の過程は絶対人生の糧になると思ってる。そういう『成長の可能性』と『プロへの道のり』っていうのを合わせたときに、育成組織は大事やね。
大貫
サッカーに打ち込むことを通して学べることがあるってことか…イツキにもそういう経験はあったの?
河地
サッカーを通して出会えた人たちとか、試合に出られなくてしょっちゅう居残り練習した経験とか、そういう出会いとか経験のおかげで俺の人生彩られていると思ってるから。だからユースの選手にも、それを実感してほしいねんな。
―どうやってイツキみたいなシュート打てるの?
大貫
ところで仕事の内容はどんな感じだったの?
河地
最初は用具係やったね。大体監督がトレーニング組んだり試合の指揮をしてたから。で、しばらくしてからアシスタントコーチとして細かい技術指導するようになったな。
大貫
え、カンボジア人相手に技術指導ってどうやったの?日本語通じないし難しそう…。
河地
英語とほんまに簡単な単語だけやけどクメール語も使ったり、あとは身振り手振りで説明したよ。真面目なヤツはすぐに試合で俺が教えたことを実践してくれたな。他には、選手に練習後「このグラウンドしばらく使えるから」って言って俺はそのままボール蹴ってた。それで俺につられて自然と選手も自主練してくれたらと思って。単純に俺がボール蹴りたいってのも大きかったんやけど。(笑)
大貫
へえ、自主練する選手は増えたの?
河地
増えたし、たまに選手から「どうやってイツキみたいなシュート打てるの?」ってアドバイス求めてくるようになったのは嬉しかったな。それと、監督がユースのトレーニングとか練習試合に来れへんときは俺が指揮を執ったりもした。
タイガーでやりたいことの一つだったユースチームのスタッフとして働き始めたイツキ。しかし『現場の現実』を目の当たりにし、自信を失っていた時期があったようです。
―「今自分は何ができるんやろ。」
大貫
用具係から監督までやったワケだけど、大変だったことってあった?
河地
俺はユースの仕事が始まった最初のころは、練習が週2しかできなかったり、やる気のない選手もたまにいたり、選手や監督に言いたいことあるけど複雑な内容だと英語で伝えれなくて、もどかしく感じたり…。それで色々悩んでたら中々仕事に身が入らなくなっててんな。自分の仕事に自信が持てなくなってたね。
大貫
課題山積だな…。どうやって立ち直ったの?
河地
定期的に上司とインターンについて面談するんやけど、それで前向きなれたっていうのはある。「今やってることが何に繋がるかなんて分からない、でも絶対将来何かに活きるよ。」とか「夢とか目標とかに執着しなくてもいい。今やりたいこと、出来ることに集中しよう。」ってアドバイスしてもらって、ストンと不安がおさまった。で、「今自分は何ができるんやろ。」って考えることが出来た。
大貫
将来に囚われすぎて不安になってしまうのは共感できる…。上司のアドバイスが立ち直るきっかけになったんだね。普段は明るい一面もあるイツキ。そんな彼が悩み込んでいたときに助けになったのは、周囲からのアドバイスでした。
―他の人のアドバイスを自分に落とし込んで、行動に移す力はついたな。
大貫
ユースの仕事とかを通して色々経験してきたわけだけど、学べたことってある?
河地
他の人のアドバイスを自分に落とし込んで、行動に移す力はついたな。上司のアドバイスを受けて『自分に出来ること』を考えた結果、技術指導とかするようになったし。どんなトレーニングやればいいか分からないときはYoutubeでJリーグの練習とか見て参考にしたしね。
大貫
仕事に負い目を感じたり出来ることが限られている環境でも「何も出来ない」って塞ぎこむんじゃなくて、「何が出来るんだろ」って考えるのは大切だよね。
発足したばかりということもあり、練習に十分な人数が揃わない日も。しかしユースチームのメンバーとしっかり向き合い、信頼関係を築けたようです。
河地
それと、チームビルディングについても学べたかな。ユースチームは『個人がうまくなること』よりも『勝つこと』を優先してて、それって正しいのかなって自分で考えたよ。あとはお金とかのハード面の問題もあるよな。例えば練習するだけでも、そのためにスタッフが必要になるし自前のコートじゃないからコート代がかかる。クラブが持っている資源をどの部分に、どれくらい注げばいいのかっていうのを考えるきっかけにもなった。
大貫
現場で働いてきたからこそ、育成組織のリアルが分かったということだね。
アドバイスを力に変えて壁を乗り越えたイツキ。多くを学んだ先に見えてきたのは、彼が目指す夢への「様々な」道筋でした。
―サッカーを通じてみんなでコミュニティーができていく景色を見たいな。
大貫
このインターンの経験をどう今後に繋げていきたいと思ってるの?
河地
今のところ考えているのは色々な活動を通してサッカーをプレーする機会の提供とか才能の発掘に繋げたり、ユースとか育成に関わったりする事業を将来的にやっていきたいかな。普及活動とかでサッカーボールをただあげるだけで終わり…じゃなくて大会を開催したりスクールをつくったりして、サッカーを通じてみんなでコミュニティができていく景色を見たいな。
大貫
なるほど、インターンに参加する前から目標はあまりブレていないんだね。
河地
そう。でも、インターンに参加する前はそういう事業は『サッカークラブの経営者にならないと出来ない』って決めつけていた部分はあったな。このインターンを通してユースの仕事やった結果色々な人に出会って、自分のやりたい事業には色々なアプローチがあることに気づけた。それに用具係とかコーチとか現場の仕事をやってきたからこそ、現場の人の気持ちも分かるようになったしな。
大貫
自分の目標に向かうための道筋が開けたワケか。―サッカーちゃう。
大貫
ここまでインターンについて色々話してくれたわけだけど、ズバリこのインターンを一言で振り返ると…?
河地
…サッカーちゃう。
大貫
めちゃくちゃシンプルだな(笑)
河地
だって、俺はこのインターンでサッカーの仕事して、暇な時間はサッカーして、サッカーを通していろんな人と繋がって、サッカーで成長した。
大貫
「サッカーで成長した」…これはイツキが人生を通してずっと感じていることだよね。
河地
サッカークラブやし。(笑)結局全部サッカー。娯楽も仕事も全部サッカー。サッカーが繋いでくれた出会いと成長やね。
本場の関西弁でサッカーとユースチームの仕事に対する思い入れの強さを語ってくれたイツキ。最初は自分の仕事に自信を失い、悩んだものの…
・周囲のアドバイスで立ち直り、自分に何が出来るか考え
・育成の現場と向き合い
・「夢」へ一歩を踏み出した
これからも彼は文字通りサッカーとともに人生を歩んでいくことでしょう。
Vamos!イツキ!!
インターンシップの詳細はこちらから!
RECOMMEND
この記事が気に入ったら
いいね!
最新情報をお届けします