アンコールタイガーFC長期インターン生の坂本秀です。今月はタイガー関連の活動も私生活の面でも充実した活動になったと感じています!

今月号の写真はシェムリアップのアンルンピー村というところに行きバナナの木の幹を削いでいる所です。シェムリアップに来てから大変お世話になっている方々に連れて行っていただき、日本では絶対に体験できない貴重な体験をさせていただきました!

また今回とは別で皆様にお話しさせていただければと思います!

 

それでは本題です。11月は以下の2点に力を入れて活動しました。

  • どうすればもっと観客が収容できるのか →ホームゲームアンケートの実施
  • アカデミーチームはどのような現状なのか →実際に練習に参加してみる

この点に焦点を当てて振り返りしていきます!

 

失敗したホームゲームアンケート

 10月に初めてホームゲーム観戦を行い、もっともっとスタジアムを盛り上げることが出来るのではないのかという気持ちが芽生えホームゲームアンケートを実施しようと思いました。

 

11月5日のISI戦で初めてホームゲームアンケートを実施しましたが、結果から言うと失敗でした。回答者数の目標を500件としていましたが実際に回答された件数は60件(観客数約770人)と、目標の半分も届きませんでした。

 

当日の実施方法としては、張り出しと直接勧誘(タイガーマンと自分の2人で試合前とハーフタイムを使用)、Facebookの投稿の3つの方式のみで行いました。回答者の中から抽選で1人にユニフォームプレゼントをする事で、少しでも多くの人から回答してもらおうとしていました。

手ごたえとしては、試合前に集まった回答が20件で、その他のほとんどはハーフタイムに勧誘して得られた感覚でした。張り出しからの回答が得られた手ごたえはなく、興味を引く人は数名いたものの、大半の人が少し見ただけの素道りでスマホすら出すそぶりを見せない人が多かったです。

 

試合に勝利して心の底から嬉しかった半面、自分の目的が一切達成できなかった悔しさがあり、次の26日のホームゲームでは必ず目的を達成しようという意気込みでした。

 

11月26日のホームゲームで少し改善

 前回のホームゲームの反省点をまとめ、ポスターの改善や質問内容の簡単化を行い、少しでも多くの人に回答してもらえるように、来場者以外の人も回答が出来るような工夫を行いました。クメール語の表記も入れ、景品もしっかりと観客の人に分かるように提示しました。

 

その結果、前回の2倍以上の160件の回答が得られました。特に当日会場に来てくれた人の回答以外に、オンラインでタイガーの試合を視聴している人や、たまたま26日の試合に来られなかった人の回答を得ることが出来ました。

しかし、目標の500件にはまだ到達していません。今後も1試合当たり500件の回答の達成を夢見て頑張っていきます。

 

アンケート結果の利用方法

 アンケートから得られた情報(新スタジアムでどのような施設が必要なのかや、サポーターがタイガーに求めている事など)をスタッフ内に共有したいと思います。

スタッフ内だけでなく、アンケートから得られたデータをフード出店業者にも共有することで、スタジアム前ブースの活性化やスタジアムグルメ開発の手助けをする事を目標にしています。また、サポーターから選手に向けた応援メッセージなどもアンケート内で聞いているので、それを選手に伝えられたらなと考えています。

 

ただのタイガーサポーターでもなく、社員でもないインターン生の立場を利用して、サポーターとスタッフをつなぐ一人の存在になれるように今後もアンケート活動を継続していきます!

 

 

アカデミーチームを見て感じた事

 今月は何度かアカデミーチームの練習を見学しました。実際に参加することはできませんでしたが、その際に感じた事は『環境不足・指導者不足』です。現在のアカデミーチームにはU-15とU-18を合わせて選手は30~40人ほど(練習に来ていない子も多数)いますが、指導者は2人しかいません。

わずか2人でこの規模の人数を見る事は到底できる事ではなく、練習の際に中学生や高校生が混ざって一つのグラウンドで行うことが当たり前でした。

 

カンボジアにおけるアカデミー世代の最大の課題

 いちばん衝撃的だったのはカンボジア全土で今年度のアカデミー世代の公式戦は1つも無いという事でした。(東南アジア版五輪と呼ばれているSea Gamesがカンボジアで開催されたこともあり)資金不足が原因で国内プロリーグに焦点を当てる代わりに育成年代の公式戦を削ることが今年度行われています。

個人的に、国内サッカーのレベルを上げるなら、育成年代にこそ資金と力を懸けるべきだと強く思いました。でもそれが出来ない現状が存在してしまい、結果的にアカデミー世代の子供たちのモチベーションが下がってしまうといった事が発生しているのです。

 

そのような環境でカンボジアサッカー発展のために、自分には何が出来るのかを考えました。まずはこれからアカデミー世代のコーチ業をしてみようと思います。指導者が見るひとり当たりの選手の数を減らして、より個人一人一人と向き合える時間を作ろうと思っています。公式戦がない中でも、サッカーの練習に来ている子供たちの将来のために自分が出来ることをすべてやりたいです。

 

具体的には、U-15年代の選手たちにサッカーの基礎的な部分を教えていけたらいいなと思います。カンボジアには小学校からチームに所属するという文化はなく、本格的に組織としてサッカーを習い始めるのはちょうど中学生年代です。しかし現状ではこの年代の子供たちに焦点を当ててサッカーを教えることが出来ていません。

サッカーはポテンシャルも必要ですが、それ以上に考えて動くことも必要です。チャレンジ&カバーの動きであったり、オフザボールの動きなどのポジショニングの部分を理解しなければ、チームとして機能しません。そのような基礎的な事を、ゴールデンエイジと呼ばれる中学生年代の子供たちに教えていきたいです。

 

プロであるトップチームにこれまで帯同してきましたが、そこで多くの事を学びました。それを少しでも子供たちに還元したい。公式戦がなくても練習に来る選手たちの助けになりたい。そんな思いで12月以降はアカデミーチームにも関わっていきたいと思います。

分からない事があれば、宮城監督にもどんどん聞いていきます!カンボジアに来て初めて、やっとカンボジアの人の役に立てる事ではないかと感じているので全力で頑張ります!

 

 来月は各週ごとにCPLの試合があるのでトップチームの帯同をしながら、アカデミーチームにも参加していきます!

その事について詳しく振り返りをしていきます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!来月号も待っててください!

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