こんにちは!名古屋商科大学商学部一年の白仁田陸斗です。

私は2/10〜3/4にかけて約1ヶ月間アンコールタイガーFCのインターンを行いました!

最初の2週間はサムライカレープロジェクトで飲食店の経営体験をし、後の2週間はアンコールタイガーのグッズを工夫して販売するという業務を行いました。

初めに

渡航先はカンボジアのシェムリアップという近年目覚しい経済成長を遂げている国で、私が12年間行なってきたサッカー関連の仕事ができることと、異文化の中でお店を開くという貴重な体験ができると、学校で知りそこにとても興味を持ったので、参加させていただきました。

1ヶ月間インターンを行うにあたっての目標としては、2つあります。

・日本と異なる文化の中で仕事を円滑にこなしたい。

→日本語を話さない外国人の方とどうコミュニケーションをとって仕事するのかを学びたい。

・主体的に行動し、自立心を向上させる。

→問題解決力を生みマーケティング能力を向上させたい。

私は最初カンボジアに対してスリやぼったくり、地雷などの悪いイメージが多々ありましたが、実際生活してみると道路もとても綺麗でスリやぼったくりの心配もそこまでする必要がありませんでした。交通手段もトゥクトゥクがありとても安価で乗れるため困ることがなく、生活必需品もスーパーマーケットに行けば基本なんでも揃うので困ることはありませんでした。物価も基本日本より安いので、自分は日本よりも住みやすいのではないか?と考えたレベルです。

 

サムライカレーでの業務

サムライカレーというプロジェクトでは他大学の8人の参加者とともに、限られた予算の中で売上目標をチームで設定し達成を目指します。当然、日本とは街の雰囲気や経済なども異なるため簡単にお店を作って販売してもうまくいきません。そのため市場調査、地元大学でヒアリング、試食会などを行いしっかり仮説を立てて販売日に繋げました。

その結果私たちは、カンボジア人に馴染みのあるミーチャ(カンボジア風の焼きそば)と、日本の焼きそばを掛け合わせその独自性から購買につながると予想し、日本風ミーチャを2$で販売しました。

私は主にミーチャの価格設定の担当をし、過去に培ってきた簿記の力を盛大に発揮しました。ルールとして原価率が50%を上回る販売はしてはいけないということだったので、しっかりと料理を担当する方と話し合い1食分の原価から販売できる最低の価格を計算し、何$でいくつ販売すれば目標の150$に届くのかをチーム全員にプレゼンし話し合った結果2$になりました。

サッカーの試合は土曜日と日曜日にあり、2日間連続でスタジアムの外で販売しました。

1日目はとても仲良くなった地元大学の学生が大量にお店に訪れてくれたため90$ほどの売上を出すことができました。しかしその地元大学の学生以外のお客さんの売上はあまりありませんでした。そこで私たちは反省点として3つ上げました

・物価の安い場所で暮らすカンボジア人にとって2$というものは安価なものではないため、どんな味かわからない以上購買意欲には繋がらないということ

・何を売っているのかわかりづらいため人があまり集まらなかったこと

・スタジアム内での販売に関しても一般席に座っているカンボジアの方には2$が安価ではないので全く買ってくれなかったこと

販売2日目は1日目の反省を改善すべく、以下の3つで対応しました。

・試食販売の実施

・市場調査を行った時に見たスーパーでの手前に大量に並べる陳列方法を参考にブースの装飾を改善

・スタジアム内での販売に関して積極的にVIP ROOMに行き販売する。

これにより1日目より20$ほど売上を伸ばすことができ、2日間合計で目標の150$を大きく上回る200$の売上を出すことができました。

タイガーのグッズ販売での業務

2週間のサムライカレーでの研修が終わり、私はアンコールタイガーFCに2週間インターンを行いました。インターンの内容はクラブの現状をヒアリングし活動内容を決めました。内容はグッズ販売戦略企画実施です。販売日は3/1でのホームゲームで活動開始から5日後でした。対戦相手が現在(3/1時点)カンボジアプレミアリーグで1位を継続中のSvay Rieng FCというチームであったため相当な集客が予想されていました。それを踏まえ売上目標を今シーズン最高の900$を超える1000$と高めに設定しました。

サムライカレーの時と違い業務は基本アンコールタイガーのオフィスで行われました。オフィスには7人ほど所属しており、私とたいがさん(私の担当者様)以外の方はみなさん外国の方で基本的な会話は全て英語やクメール語(現地語)で行われていました。ですが笑顔が絶えない職場で居心地がとても良かったです。

今回もルールとして価格の変更をしてはいけないというのが存在しました。少し安くして大量に売ることや、何か企画を行なって無料でユニフォームを配布するといった価値を下げる行為は禁止でどれだけ一着の価値を上げて販売できるかが求められました。

目標の1000$を超えるために私が行ったことは主に以下の3つです。

・サイン付きのユニフォーム、クロマーを限定で販売する。

・サイン付きを販売しているというPR動画、画像を作成し、公式SNSで投稿する。

・ツーバイワンフリー(グッズを2つ買うと昔のユニフォームがもらえる)の実施。

この3つを行うためにはいくつか準備する必要があります。

・グッズの在庫確認。

・PR動画を作成するために選手の方に時間をもらう。

・ツーバイワンフリーを開催する旨を当日の販売担当の方に伝える。

など他にもさまざまあります。

私はまず過去の売り上げの平均から1000$までどれだけ足りていないのかを調べました。

そこからサインを書くユニフォームの枚数を決めました。オレンジ、紫、黒とユニフォームはそれぞれ10枚ずつ、クロマーはユニフォームより売れないと予想していたので5枚ほどに変更して販売するという仮説を立てました。

しかし、その後白のペンがどこにも売っておらず黒のユニフォームにサインが書けなくなる事態や、グッズを管理している方に「ユニフォームは在庫が少ないので2.3枚しかサインを書いてはいけない。」と言われてしまうという事態が起こり手元に残ったのは5枚のみでした。そのためとっさにクロマーの枚数を増やして対応しました。

その後は自分で選手たちのスケジュール管理を行なっている方と連絡をとり、時間をとってもらいサインを書いてもらいました。私はその様子を動画に収め、選手からのコメントも含めPR動画を作成しました。そして翻訳とSNSへの投稿を依頼しました。

迎えた販売当日

予想していた通り多くのお客さんがスタジアムには訪れました。自分は基本グッズの販売を行う方のサポートにまわっており英語で上手に連携をとることができていたため円滑の業務をこなすことができました。

しかし結果的に1000$を達成することはできず、反省点がいくつか挙げられました。

・クロマーもサインが書いてあるのに、ブースの装飾をする際ユニフォームに隠れてしまって上手に見せることができなかった点

・ツーバイワンフリーの看板が見やすい位置ではなくユニフォームを見にきた人のほとんどがそれを知らなかった点

・残っている在庫が少なく「サイズがないから買うのをやめよう。」と引き返す人が多々居た点

サイン入りユニフォームは5枚販売して。4枚うることができたためPR動画と合わせてとても効果があったと考えています。またサイン入りユニフォームのサイズに関してあまり気にする人がいなかったのでサイズは気にせずもう少し販売しても良いのではと考えました。

学んだこと

今回のインターンを通して異文化のコミュニケーションの能力が上昇したと考えています。タイガーの業務ではサムライカレーと大きく違う点がありました。それは「外国人と仕事をする」という点です。初めてオフィスに行った時は自分の英語に自信がなく、場の雰囲気に対しても慣れていないため全く会話することができなかったので自分のコミュニケーション不足でトラブルが多々ありました。しかし販売当日はブースの装飾を任されていたので、自分がしっかりと紙に絵を書いて伝えることができました。他にも積極的に会話をすることで自分の英語力にも自信がつき上手に連携し円滑に仕事をこなすことができました。

また販売が終わった後、メンバーととても仲良くなりました。

もう1つは問題解決能力です。サムライカレー活動中にシェムリアップで胡椒専門店を経営している女性の方のお話を聞いた時にとても印象に残っている言葉があります。それは「たくさん失敗して、たくさん成功すればいい!」という言葉で、サムライカレーを行なっているときも、タイガーで仕事をしているときも何度もこの言葉を実感しました。特に、サムライカレーの業務を行なっている際、1日目の販売で様々な壁に当たってしまったのですが、販売が終わった後、全員でしっかり意見を出し合い2日目に1日目の売上を大幅に超えることができた。という実体験が印象に残っています。1ヶ月間の経験を通じて「壁に当たってしまってもそれを失敗だと思わず、成功につながる壁だ」という立ち向かう姿勢が身につきました。

最後に

今回のインターンで私は忙しいことも辛いこともありましたが、それ以上に楽しいことや新しい発見があり日本では絶対にできない貴重な体験をさせていただきました。参加してとても良かったと思っています。

1ヶ月間生活してさまざまな人との出会いもあり、そこから吸収したこともありますし、なんといってもとても優しく接してくださった関係者の方々、シェムリアップの方々にはとても感謝しています。

自分はこの経験を通じてただただ企画やマーケティングの仕事をしたいという考え方から文化を理解してそのためにどうすればいいのかというもっと深い考え方を持つことができました。

今後もこのような異文化を理解し仕事をする経験を積極的にしていこうと考えています。これまでの人生で一番充実した1ヶ月間でした!

長くなりましたが本当にありがとうございました!!


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